毛皮の種類
ミンク/Mink
特徴として刺し毛は強くしなやかで光沢に富んでおり、綿毛も密度が高くシルキーなため、衣料用として最高の特質を備えた素材と言える。
耐久性に非常に優れ、保温力もよい。
抜毛、刈毛などの加工も施されて広く活用されている。
シルバーフォックス/Silver fox
カナダ、米国(アラスカ)、ロシア、ノルウェー、フィンランドなどで養殖が行われている。
刺毛は長く張りがあり、銀色と黒色がある。黒と銀がはっきり鮮明なものほど良質とされる。
天然のまま用いることが多い。
ブルーフォックス/Blue fox
青狐のことで、キツネの中では、もっとも産出量が多い種で、その殆どがスカンジナビア産の養殖。
刺し毛は長いが銀狐より短くシルキー。
綿毛はやや長く密度も高い。
全体にグレー色をしていて、耐久性に優れ、保温力は非常に良い。
フォックスの中では、毛皮衣料として最も活用されている種。
ラビット/ラパン/Rabbit/Lapin
南欧が原産だが、家畜化したものが世界各地で見られる。
フランス名ラパンも一般的。
毛色の種類が多く、それぞれの種類毎に名称が付けられている。
毛の一部分が細くなっているため、折れたり切れたりし易い性質があるが、刈毛(シェアード)処理をすると、その欠点が解消される。
レッキス/Rex
レッキス種は特殊な種類として刺し毛が退化した綿毛だけのウサギのことをいい価格も一般的なラビットファーより高め。
一般的なラビットファーの毛よりもふわふわとし柔らかく光沢があり刺し毛と呼ばれるまっすぐに伸びた毛が特徴。
チンチラ/Chinchilla
元来アンデス山脈で生息していた野生の小動物だが、現在毛皮用に使われているのはすべて養殖種。
刺し毛は退化し、非常に滑らかで柔らかい綿毛のみで構成され、毛の密度も非常に高い。
背の部分が濃青淡青色、腹部は青灰色。
ラクーン/Raccoon
和名アライグマ。
北米に生息する狸に似た動物。
茶緑褐色から緑褐色のやや長い刺し毛と尾にある黒と黄褐色のリング状の斑紋が特色。
チベットラム/Tibet Lamb
チベット産のラム。
毛の短いモンゴリアンラム(Mongolian lamb)の変種で、毛足は非常に長く、白く、くるくるカールした綿毛が特徴。染色して使用されることが多い。